2023.11.23 05:48(28)引分け 藤井聡太竜王名人の八冠獲得の最後の難関王座戦挑戦手合い五番勝負のうち、その第2局は、9月14日に指され、214手という異例の長手数で相入玉の持将棋模様となりながら、最後藤井挑戦者が永瀬王座の玉を鮮やかに詰ませたことで注目された。 長時間の応酬が続き、終局近くには長く1分将棋を指し続ける大熱戦で、私も手に汗を握って、ネットを見ていた。最後は、藤井挑戦者優勢の局面から、持将棋になると予想したが、挑戦者側に駒数が多い上、大駒が3枚もあって、点数計算で挑戦者勝利かと思った。しかるに、あっけない詰みがあって、永瀬王座の投了となった。 この時、ネット上の愛棋者の間で、相入玉の場合の勝負の付け方について若干の議論があった。プロの世界では、この場合の決着の方法ははっ...