2023.09.11 06:00(25)フィッシャールール 前回、囲碁将棋の時間に関して述べたが、そこでフィッシャー・ルールについて触れたので、このルールについて思うところを話したい。まず、フィッシャールールとは、考慮時間としての持ち時間に加えて、一手着手する毎に一定時間が加わるルールである。考慮を続けて着手に時間がかかれば、持ち時間はどんどん減っていくが、着手によって、その時間が一定の長さだけ回復する仕組みになっている。 AbemaテレビのAbema将棋トーナメントは、このルールで行われている。ここでは、持ち時間は5分。一手指す毎に5秒が追加される。この設定では、トップ棋士同士の対局が、我々素人の将棋と同等か、それ以上の速さで進む。現在のAbema将棋トーナメントは、団体戦であることの面白さはさておくとして...