2023.10.25 01:38(27)藤井聡太八冠 今月11日、藤井聡太七冠が王座戦の挑戦手合い五番勝負第4局に勝利し、全体としては3-1のスコアで永瀬拓矢王座を降して、王座位を奪取した。かくして、藤井聡太七冠は、八冠(竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖)となり、タイトル戦のタイトルを全て手中に収めた。1996年の羽生善治七冠以来の全冠制覇であり、世の大きな話題となった。主催紙の日本経済新聞は翌12日朝刊の一面トップでこの記事を掲げ、スポーツ各紙も巨大な見出しの一面で八冠誕生を報じた。 さらに、藤井八冠は、タイトル戦以外で参加可能な四つの一般棋戦、即ち、朝日杯、銀河戦、NHK杯及びJT将棋日本シリーズにも優勝していて、一般的に棋士が参加する12の棋戦全てのトップの座を占めたことになり、12...
2023.10.23 13:16(26)団体戦 囲碁も将棋も、個人でプレーするゲームである。好手も悪手も、勝ちも負けも全て自分から発したものであり、結果は全て自分の責任である。コントラクトブリッジと違って、ペアを組んでいる相方のビッドやプレーが拙かったと責任転嫁することはできないし(もちろんブリッジの名手は決してそんなことはしないと思うが)、麻雀などのようにツキによる出来不出来も全くない。ただ、指運(ゆびうん)という言葉があって、判断に迷ってトッサの指先の動きに委せて着手し、それが勝負の分かれ道ということがあるが、これも自分の責任であることは変わらない。ところで、この個人プレーのゲームを団体戦にしたらどうなるだろうか。 団体戦にする方法はいろいろある。例えば、ひとつの盤を挟んで、2グループが対峙し...