2024.02.20 09:03(31) 勝率AIの進歩により、囲碁将棋のテレビ対局では、終始、両対局者のその時点での優劣の度合いが明らかにされている。白黒のバーが、先手後手の勝つ可能性をパーセンテージで示してくれるので、複雑な内容を全く理解できない我々も、興味を持って画面を見続けることができる。囲碁将棋のルールを知らない私の妻も、優劣の度合いと対局者の仕草や表情の関係が面白いと言う。白黒バーを見ることができない対局者も、絶えず客観的な形勢判断をしているのは当然で、それを態度に顕す棋士も、そうでない棋士もあって、私もその仕草に興味を惹かれる。 昨年12月17日のNHK杯トーナメント、斎藤慎太郎八段対増田康宏七段の対局放送のテレビを、白黒バーの変動と対局者の動きに注目して見つめた。11時20分ころは...